大学院が注目されるわけ
社会人入試も急増

 約20年前の1979年、立教大学法学部が初めて社会人入試を実施したのを皮切りに社会人入試は年々増え続け、1990年には全国で139大学が社会人入試を実施、さらに7年後の1997年には297大学へと倍増しています。これほど社会人入試が盛んになった大きな理由として、平均寿命の延びが考えられます。
 平均寿命が85歳前後にまで達し、定年後も25年も生きることになった日本人は、次に生きるに値する充実した人生を求めるようになりました。また今日のような変化の激しい時代には、情報・知識の陳腐化も速いので、常に学んでいないとすぐに通用しなくなることも一因です。
 ここへきて、これまで人生の初期に集中していた教育が、生涯を通じて学ぶカ生涯学習カ時代へと変化したわけです。大学側にとっても、少子化対策として社会人の入学は歓迎すべきことになりました。



履修形態も多様化へ

 通信教育によって修士の学位が取得できる通信制大学院もあります。1999年春から制度がスタートし、今後ますます増える見込みです。学習はテキストによる通信指導とスクーリングで行われ、自宅学習が中心なため社会人にとっては時間的拘束が少ないというメリットがあります。  また正規の大学院生ではありませんが、所定の手続を経て科目等履修生や聴講生として正規の大学院の授業に参加する方法もあります。科目等履修生は履修した科目の単位が取得できますが、聴講生は単位の取得はできません。
 さらに外国大学日本校で学ぶという方法もあります。施設面で不十分な外国の大学は文部省の大学設置基準に合致しないことから、日本では専門学校と同じ扱いですが、それは教育レベルが下回っているという意味ではありません。実質的に学びたい人にとっては、すべての授業が英語で行われたり、一定レベル以上のTOEFLの点数が要求される専攻科は刺激的かもしれません。英語ができれば、海外大学院の通信教育を受けるのも、いつでもどこでも受講できる面でお勧めです。